異形頭と思い込んでて骸骨頭を作ってますが、そもそもこれは異形頭のカテゴリー・・・とは違うのかなあ・・・。異形頭で活動なさっている方々で、不快に思ったらごめんなさい。
口がパクパク動く、化物じみた骸骨頭がほしい
過去に何個か骸骨頭を作っていますが、その作業で目標にしているのが頭と顎をフィットさせて「自分の顎の動き」で、口をパクパクさせたいのです。
こちらは過去に作った骸骨頭。顎はできておらず、パイオニアの方々の活動を指を加えて見ている日々でありましたが・・・。
なんと、ペーパークラフトでニーズに合うものが登場していたではありませんか!
こちらのカッコいい狐面は、カスタマイズして良いそうです!いやほう!
こちらのカッコいい狐面。
実際に購入して中の作りなどを確認したところ「ガワ(表側)のパーツ」と「顔にフィットする内側のパーツ」が別々になっており、自分の顎の動きで口がパクパク動くという、イカした作りになっています。
ホクホクしながら保存用と工作用に2つ購入。ただしあくまでこちらの商品は「お面」。自分は「後頭部もしっかり覆いたい」ため、このお面を被り物のようにカスタマイズしてみました(マスクフェスに行って、販売ブースで「カスタマイズさせていただきました」と、事後報告している小心者の骸骨は私です。その節はありがとうございました)。
自分の頭に合わせて、工作用紙を組み立てる
異形頭のパイオニア様方は、自分用の頭型を石膏で作っておられたりして本当にすごい。
自分も「100円ショップのザル」とか「安い自転車用ヘルメット」を使ったりとか、色々チャレンジしてみたものの、自分は頭蓋骨の形が歪んでいるのか市販の帽子の殆どがキツく、なぜか頭蓋骨に変な当たり方をしてしまう状況にありました。
もちろん頭型はあったほうがいいに決まってますが、なかなかそれを作るという事に踏み切れない自分。そして最終的に作った頭型がこれ。
「工作用紙を短冊に切って、ホチキスで適当にとめて、それをマスキングテープで覆ってだんだん自分専用の頭の形を作っていく」という、けっこう雑で乱暴なやり方でした。
このやり方の利点は「1工作ごとに、使い捨てが出来る」ことぐらいでしょうか・・・。
その後、ホクホクしながら
・お狐様のマスクをありがたく作る
・頭型とお狐様のマスクをくっつけて「一体型マスク」にする
・一体型マスクをマスキングテープで補強した後「和紙を重ねて張り子のお面」にする
・紙粘土を盛ってから塗装
というやり方で作ったのがこちら。
まだ顎の部分をまったく作っていない状態ですが、この時点でようやく気がついた事実。
もう塗装も終わっててここまで作り込んでから「あれ?思ったより面長・・・まさか、自分が求めているフォルムは、お狐様ではなかった?」という痛々しい勘違い。なんたる無知っぷり。
前歯に当たる部分の牙を目立たせたかったからか、鼻のあたりに粘土を盛りすぎたためにカッコいいお狐様のフォルムも失われてしまい、なんか違和感。
こういう自分のような無知な人間が、狐面・猫面の勘違いを起こしちゃったりするのだろうな・・・。
じゃあ自分が望んでる異形頭の形って、どれよ?
しかし、顎にジャストフィットするお狐様のお面の下地は活かしたい・・・と、もんもんと模索する日々。そんな中こんな面白い情報が入ってきました。
ああっ!これだああああ!!・・・・自分が求めているフォルムは狐じゃなくて、猫だったんだ・・・と再確認。
多分これじゃないかなというEtsyのクリエイターさんから型紙を購入して、ライオンボードとGボンドで組み立ててみました。
半信半疑で、ライオンボードとGボンドで接着して組み立てスタート。
部分によってはライオンボードを斜めに切らなくてはいけないなど、少し分かりづらい部分もありましたが、あれよあれよと立体的に。
しかし顔にフィットしている狐面の骨格は活かしたい・・・
お狐様のカッコいいフォルムが失われた原因は「自分で粘土を盛りすぎた」など原因もあると思います。とはいえ「顔にフィットする内側のパーツ」が本当によくできていて、かつ「自分の頭の形に合わせた頭部分」を無駄にするには、どうにももったいない!!
顎のギミックなど模索しながら、最終的に思いついたのは・・・。
すでにできている狐面に、猫面をかぶせるという暴挙
お狐様に盛りすぎてしまった紙粘土を剥がして、ほぼほぼ張り子面にまで戻してから、その上に猫面をかぶせるという無茶苦茶な合体・・・をさせたところ、驚きのジャストフィット。
・張り子面にライオンボードで作った猫面を、Gボンドで完全に密着
・ライオンボードの上に紙粘土を乗せるため、全体に白ジェッソを塗りたくる
・白ジェッソの上から紙粘土を載せていく
という手順で作っていきます。
にしても
頭蓋骨部分は「人間」
狐面の内側は「狐面」
顔の表層は「猫面」
すでに十分に異形頭。
顎のギミックは、この本を参考にしました
さて、お狐面自体には「ゴム紐での顎ギミック」がちゃんと組み込まれており、お面のままであればきれいにあごがパクパクできます。ただし自分は「下顎部分も紙粘土を盛った被り物」にしてしまったので、当然重たさに耐えられません。
フォルムと骨格を保ったまま、うまく顎をパクパクできないかな・・・。といろいろ考えてたところ、すんばらしい御本が!!
余談ですが、この本の最後にマスクフェスの集合写真が掲載されてるんですが、自分がガッツリ写り込んでて嬉しいやら恥ずかしいやら。いい思い出になりました。
本体にあたる頭蓋骨と、顎骨をつなげる部分の素材ですが「ああああなるほど。この素材を使えばすべて解決する!」と目からウロコな情報が。
他にも「角を外す前提での、面の作成方法」など、これ本当に知りたかったんだという、仮面制作パイオニアの方々の貴重な情報がずらり。これはぜひ本を手にとって見ていただきたいと思います。
よーしマスクフェスに向けて作り込むぞー・・・と思ってたら!
これをちまちま紙粘土で立体的に仕上げていくにつれ、ちょうどマスクフェスの告知もあり「よーしマスクフェスに参加できるように作り込みこむぞー」と作業を進めます。
今までは「それほど強度は意識していない」のと「重たくなるのが嫌」なので「紙粘土→塗装」で終わっていることがほとんどでしたが、今回はグラスファイバーですこし立体的に作ってみようか・・・とガワコスも読み込み、匂いに耐えながらペタペタ盛っていたんですが・・・。
意気込んていたら、別件の工作に時間をとられていまうことに。
甥っ子には、我々の年金をがっぽり稼いでくれる高額納税者になってもらうため、健やかな成長のため、情操教育の一貫として立派に刀を修理すべき。どうせグラスファイバーもたくさん余らせてんだからと自分を言い聞かせ、刀鍛冶をちゃんと進めたところ、工作時間が足りなくなり残念・・・。
そんなこんなで、作り込みが甘くマンガというかキャラクターっぽいゆる〜いフォルムになった異形頭でした。
グラスファイバーを塗って、乾燥後にやすりで整えたところ。本当にすべすべになります。
ところで、グラスファイバー作業される方、手袋は絶っ対につけたほうが良いと思います。その日はずーっと手を洗っても洗っても「ぐおおおおおおお」と見えない細かい棘との格闘となりました・・・。
立体的に塗装したつもりだったけれど
やすり後にジェッソを下地として塗ったあと、影・奥行き部分のみ塗装。
立体的に仕上げるように、影や奥行き部分に色を最初に塗ったのですが・・・
最終的に一番上に塗ったホワイトベージュが濃すぎたのか、そこまで立体的にはならなかったみたいです。
内側に滑り止めを接着
内側にかぶる保護マスクが、張り子で滑ってしまうため滑り止めを頭蓋骨内側と顎部分に接着。
首をブンブン振っても、口をパクパクさせてもずれないようになりました。
今回の目の部分は、サンバイザーとLEDライト
目の黒い部分は、サンバイザーを切り取って貼り付けています。
目の光る部分は、いつもは自転車の車輪用ライトを目を光らせるために使ってますが、今回は秋葉原のLED専門店で小さく軽量タイプを購入できたため「光る部分をまとめて紙粘土で包んで、その紙粘土部分をサンバイザー切り取り部分に、内側から貼り付ける」という光ギミックにしてあります。
どうにか間に合った!顎パクパクできる骸骨異形頭
狐面と思ってたら、猫面だったという入り口間違えからスタートし、やっとの完成です。
毎回「目」の縁を盛り上げる癖が自分にはあります。おそらくは松下進の書くキャラクター(まぶたが眉毛のように表情を作っている)みたいに作りたいのだと思います。もっと立体的に作る研究をしたいものです。
紙粘土で包んだためか、ボワーっとした雰囲気の目になりました
頭にも顎にもフィットして、顎を動かすと、きちんと顎骨も動くんですが・・・。思ったほど動かない。そりゃそうですよね。
支点が人の顎の位置のままです。
最初の骨格部分はお狐様でしたが「鼻先が前に出ているからこそ、動きもしっかり見えていた」のだと思います。
その後、盛っていた粘土を削って鼻先を減らしてしまいましたし、あごに密着させてますから支点は人間の顎より前になっています。ものすごく顎をあけて「ふーん、顎動いてるんですね」と気がついてもらえるくらいです。
後頭部が無表情すぎるので、帽子をかぶせる計画もあったのですが・・・。
間にあわなかった・・・帽子被せたかったのに・・・
なんか帽子を被せようと思っていたのに・・・間に合いませんでした。
合印用に穴をあけただけでなく、マスクをかぶっている状態で「すぽっ」と入るように、もう一つ種を仕込んでいるのですが、これも「幻想仮面の作り方」本に書いてあったネタを仕込んだのに残念。
そしてありがたく、マスクフェスに遊びに行かせていただきました。
マスクフェスに参加させていただくたびに「ギミック教えて下さい、視界はどーなってるんですか?!」と参加者様やら出店者様に失礼なほど食いついてしまい、本当に失礼しました!こんな緩いユーザーも暖かく迎え入れてくださり、感謝しきりです。