この「かんざし」を使ってみたい
「歯車が回る」というギミックがかっこいい!
・・・とは言うものの、自分は髪の毛が短く、かんざしという素敵なファッションとは無縁な生活を送っており、持ち腐ってしまう可能性のほうが高いため購入は断念。
「歯車ぐるぐる回して遊べるような生活用品、自分で作れんかね?」と考え、今回は「耳かき」に、ちゃんと回る歯車をくっつけてみました。
回る歯車、回らない歯車
ところで、過去に何度かIllustratorのような「ベクターデータ」で、歯車を作って工作に用いていたのですが、その殆どは「回らない歯車」だったようです。
例えばこれ、このブログのロゴに使っている歯車。
この迷路を作ったときにも、歯車をデザインの一部に使ったのですが・・・。
これらの歯車、凸部の角が「直角」なんですが、同じ形で噛み合せたとしても「スムーズに噛み合わない組み込めない」はずです。
凸部が太すぎると、お互いが干渉してしまうようですし・・・。
だからといって凸部を細くすると、みっちり噛み合う感じがしません。
いや〜今までこんなことにも気が付かず、歯車というデザインを好き勝手に使っていました。実に恥ずかしいもんです。
じゃあ、噛み合う歯車って?
今回は「ぐるぐる歯車を回す」という課題に対して、以前の工作でほんのちょっとランナー部分だけ使った「ハセガワのギア」を用います。
この歯車は「装飾用で機械部品としては利用できない」となっていますが、歯車の凸部が「卵型(台形?)」のような形をしており、歯車同士がきっちり噛み合う形なのです。
市販の耳かきをくっつけるだけの単純な工作
とまあ、ちゃんと回転する歯車が用意できているため、特にひねりもなく市販の耳かきに、動く歯車をつけるだけのシンプルな工作となりました。
工作に使ったもの
・ハセガワのギア
・歯車の軸に使う、小さいサイズのボルトとナット
・耳かき
・塗料、接着剤、ヤスリなど
ちゃんと回るよハセガワのギア
仮の軸を刺して歯車を配置し、指の力だけで回す実験をしたところそれはそれはスムーズに回転してくれました。
最初は歯車を4つ噛ませて動かそうと思っていたのですが、手持ちのボルトとナットが足りなくなったのと、耳かきを挟む部分を確保するため、歯車は3つに変更。
お互いを噛ませ配置した3つの歯車を、さらに大きい歯車で挟みます。
その大きい歯車に穴を開け、配置した3つの歯車の芯部に小さいボルトを通し、ナットで固定しました。
快適に回るとはいえ、これプラスチックの歯車に対して、金属ネジを軸として使っているんです。
トチ狂ったように回転させた場合の強度や劣化の検証なんかは未知数ですんで、ご了承ください。
耳かき部分に、パイプ様のランナーをつける
既出ですが、ハセガワのギアは「ランナー部分」が配管のデザインになっているという、凝ったデザイン。
ランナー自体を耳かきの形に削り出して使おうかなと思っていましたが、ランナーだけでは耐久性が心もとないため「後ろ側を削って薄くしたランナー」を、耳かきに貼り付けています。
ああ、このギアシリーズ。ランナーだけで2倍か3倍の太さで生産して頂いても、すごく嬉しいです!
色塗って完成
ボルト部分を接着剤で固め、カッパー(銅色)など金属色のプラモデル用塗料でドライブラシ塗装するだけで古びた金属の表現が可能です!と、公式でも書かれているように、サササっとドライブラシ塗装をするだけ。難しいこともなく、あっという間に完成してしまいました。
歯車は指でかんたんに回ります。
テーブルクロスの上をチョロQみたいに転がして遊ぶこともできました。指遊びにちょうどいい!
見た目は問題ないけど、重心が!
で、肝心の「耳かき」としての機能は・・・。
歯車をつけたことにより、耳かき部分と「反対側」に重心が寄ってしまったので、耳かきとしては壮絶に使いづらい代物になりましたとさwwwww工作時にはお気をつけて!
プロが作る歯車って、ちゃんと凸部も考えられてました
当初、歯車のベクターデータや、その形について色々考察しましたが。
イラレの匠、コロ氏の作る形はちゃんと台形になってます。
これならちゃんと回りそう。しかも早く作れるんすよコレ。
こちらは尊敬する「とし工場長」から教えてもらったベクターデータの歯車。
こちらはもっとクオリティが高く、ハセガワの歯車みたいに卵型。スムーズに回りそう・・・。
ああーこんなことを知らないで歯車をデザインに使ってて、ホント恥ずかしいわああああ。